三井記念美術館 大名茶人・松平不昧
二子玉川駅から三越前駅までは東急田園都市線で30分。三井記念美術館に来るのは今年2度目です。
6月17日まで「大名茶人・松平不昧」展が開催されています。
松平不昧は松江藩主。2018年は不昧公が没してちょうど200年になります。
その記念の年に不昧公ゆかりの品々を集めた展覧会が三井記念美術館を始め、畠山記念館や松江市であります。
不昧公と言えば「玳玻天目茶碗(たいひてんもくちゃわん)」。私が茶碗に興味を持つきっかけになった名碗です。
昨年初めて京都で拝見し、今回の展覧会で再会するのを楽しみにしていました。
展示品の多くは不昧公が編纂した茶道具の目録「雲州蔵帳」から出品されています。国宝・重文が数多く、不昧公の目利きに感心します。
●国宝「玳玻盞 梅花天目」。見込みの花模様が梅に似ているので梅花となったそう。玳玻盞天目は模様が付いていると価値が格段に上がるらしい。不昧公も最上級の「大名物」としている。やはり何度見ても見飽きない。
●重文「油滴天目」。油滴天目茶碗は曜変天目のような派手さはないものの、油滴の煌びやかさ美しさは勝るとも劣らない。
●国宝「大井戸茶碗 喜左衛門井戸」。所持した者が腫物を患うという言い伝えがあり、不昧公も患ったとか。なるほど独特の魅力があります。見ていると引き込まれる(あぶないあぶない)。
●重文「赤楽茶碗 銘 無一物」 楽焼の創始者長次郎作。赤茶の煤けた肌色の唯一無二感。
●重文「赤楽茶碗 加賀光悦」 本阿弥光悦作。いびつな形はあえてそうした物か。天衣無縫さが魅力の茶碗。
茶入や棗も茶碗と同じくらい多かったですね。富士山のような模様が入った茶入が特に見事でした。
兎や亀の香合や、昆虫の蒔絵の香合などかわいらしい道具も多く全体に女性好みだなぁと。実際奥方と合作の茶箱がありました。
自分好みの趣味の良い道具に囲まれて暮らすのって理想ですよね。200年も前にそれを実践していた不昧公にとても共感出来る展覧会でした。
思わず普段は買わない図録も買ってしまいました。付録の冊子は「雲州蔵帳」の現代語版。労作に拍手喝采。
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